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ヤマネ保護と開発と防災を繋げたSDGs教育 ~自然との共生を目指して~

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ヤマネ保護と開発と防災を繋げたSDGs教育 ~自然との共生を目指して~

地域連携のSDGs教育プロジェクトの展開

「自動車専用道路開発とヤマネ保護・教育・防災からのSDGs・生物多様性・故郷の学び」

ヤマネ・いきもの研究所は、2023年11月15日に、和歌山県立新宮高校の生徒たちに向けた、SDGs教育の見学会を実施します。

このプログラムは、研究者、教育者、事業者が一丸となって取り組むもので、新宮高校と国土交通省紀勢国道事務所の協力のもとに進められます。

参加する生徒たちは、熊野道路建設現場の見学と、ヤマネの保護を含む環境保全の実際の取り組みを体験し、森林保護とインフラ開発の調和、地震や津波のような自然災害の影響を学び、SDGsの目標達成に向けた生物多様性の維持の必要性を理解します。

実施内容

(1) 三重県尾鷲市小原野地区

[1] ヤマネを保護するために建設された三重のわアニマルパスウェイの見学と工夫を知り、自然との共生の具体例を体験する
[2] ヤマネを保護するために工夫されたヤマネトンネルの見学と工夫を知り、自然との共生の具体例を体験する。

(2) 三重県熊野市井戸地区

[3] 自動車専用道路のトンネルの工事現場という開発の現場を体験する
[4] 熊野の大地に歴史を体験する

(3) 三重県熊野市有馬地区

[5] インターチェンジの工事現場という開発の場を体験する

SDGsの観点から見た生物多様性と開発の調和

1992年のリオデジャネイロの地球サミット以来、気候変動対策と生物多様性の保全は世界共通の目標として注目されています。

日本も2010年のCOP10開催と、持続可能な開発目標(SDGs)に基づくネイチャーポジティブへの取り組みでその努力を加速しています。

さらに、2023年には、新たな生物多様性国家戦略とグリーンインフラの戦略が策定され、これらの計画を通じて国内外で自然と共生する社会の実現が目指されています。

和歌山県でも、SDGs教育プログラム「自動車専用道路開発とヤマネ保護・教育・防災を絡めた地域学習」を熊野市と尾鷲市で実施し、地域から世界への貢献をしています。

この教育的体験は、持続可能な未来への責任感を育み、地域の環境問題への意識を高めることを意図しています。

道路開発とヤマネ保護

ヤマネの保全と地域文化の重要性

ヤマネ、日本の森の象徴であるこの小さな哺乳類は、我が国の豊かな自然と文化遺産の一部です。

国の天然記念物として保護されているヤマネは、環境保全の取り組みの中で特別な注意を払う必要がある種です。

新宮高校の地域と連携した活動は、生徒たちに自然保護の重要性を教えるだけでなく、故郷への愛着と誇りを深める機会も提供します。

これにより、生徒たちは地域に根差した教育を通じて自然保護の重要性を理解し、熊野地方に対する愛と誇りを持ってその保護に貢献する基盤を作り、地域と自然との調和で成長するための基礎を築きます。

今回のプログラムは、森を貫く自動車道路の開発とヤマネ(自然)の保全の共生の重要性を学び、災害対策、地域の歴史と将来、生物多様性とSDGsの重要性を理解します。

紀勢国道事務所の先進的な取り組み

紀勢国道事務所は、ヤマネ保護を含めた道路開発の調査を行い、自然災害に強いインフラを構築することで、防災とSDGs教育を統合しています。

この取り組みには、森林分断を避けるための「三重のわアニマルパスウェイ」の設置や、ヤマネトンネルの坑道の植栽が含まれます。これらは樹の苗木の育成などで、尾鷲市立尾鷲小学校の児童の協力と地域社会のサポートのもと進められています。

国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所については、こちらをご覧ください。

新宮高校の取り組み:伝統から未来への架け橋

1901年に設立された新宮高等学校は、「質実剛健」と「文武両道」の精神を今日に伝えます。

探究心を育むために始められた「くまの学彩」科目は、生徒たちに幅広い視野を提供し、観光から人権、食料問題、SDGs、防災、租税、平和などの分野での教育を深めます。

和歌山県立新宮高校については、学校のウェブサイトをご覧ください。

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