企業の次世代環境リーダーを育成 ~SDGsを見据えて~
「経団連自然保護協議会だより」より
経団連自然保護協議会は、次世代環境リーダー育成を目的とした、企業の環境教育を推進しています。
同協議会ならびに自然保護基金が発行する「KNCF NEWS(経団連自然保護協議会だより)」のVol88では、当会の湊が特集記事を共同執筆しています。
特集テーマは、「企業の次世代環境リーダーの育成に向けたオンライン環境セミナーの実施」です。
この特集では、企業の従業員を対象とする自然環境教育の意義が語られています。環境人材の育成が、企業の未来と発展に、そして日本の基盤強化につながるとの考えです。そして、生物多様性の主流化と社会化を推進しながら事業に取り組むためには、環境教育による人材育成や全社的な啓発活動が重要であるとしています。
経団連自然保護協議会ニュース 環境教育研修案内 KNCF NEWS88
自然の機能を持続的に活用するアプローチ
生物多様性のための生態系サービスのキーワード
- グリーンインフラ:自然を活用した社会基盤
- Eco-DRR(Ecosystem-based disaster risk reduction):生態系を活用した防災・減災
- EbA (Ecosystem based Adaptation):生態系を活用した気候変動適応
- NbS (Nature based Solution):自然に根ざした問題解決。
同特集では、地域の生態系をグリーンインフラとして整備・管理することで、気候変動に適応した社会の構築に貢献し、OECM*(自然環境保全)としても機能させる取り組み、技術活用、自然環境教育や地域間連携などについて、紹介しています。
*OECM:(Other Effective area-based Conservation Measures )の略
生物多様性の象徴の一つである「ニホンヤマネ」
経団連自然保護協議会の会員向け環境教育研修
当研究所はこのたび、経団連自然保護協議会が主催する、企業向け環境セミナーを一般社団法人生物多様性アカデミーと共に共催します。
この環境セミナーの対象は経団連自然保護協議会の会員です。10月7日のセミナーでは「なぜ企業が生物多様性なのか?」と題した小堀 洋美先生の講演および、オンラインでの生き物調査と観察、データ共有について学びました。
オンライン環境教育セミナー( 経団連自然保護協議会の会員向け)
テーマ:「企業の次世代環境リーダー育成 ~SDGsを見据えて~」
日程:
10月7日(木) 10:00~15:30 プログラム:「企業の生物多様性への役割とスマホを用いた会社・自宅周辺の生き物調査」
11月4日(木) 9:30~16:00 詳細は後日
講師:
小堀 洋美先生 (東京都市大学特別教授)
岸本 慧大先生 (東京都市大学特別研究員(AF))
湊 秋作 (ヤマネ・いきもの研究所代表理事・関西学院大学前教授)
饗場 葉留果 (ヤマネ・いきもの研究所理事)
主催:経団連自然保護協議会
共催:一般社団法人生物多様性アカデミー・一般社団法人ヤマネ・いきもの研究所
経団連自然保護協議会とは
「公益信託 経団連自然保護協議会」は、発展途上国や日本国内の自然保護活動への支援や、企業の自然保護活動の促進などを目的に、様々な活動を実践しています。この協議会は、日本の大手企業を中心に構成された経済団体「経団連」の関連団体で、ブラジルの リオで地球サミット(環境と開発に関する国連会議)が開催された契機に、1992年に設立しました。
生物多様性アカデミーとは
「一般社団法人 生物多様性アカデミー」は、生物多様性の恩恵や現状を科学的な考え方に基づいてよりよく理解し、生物多様性の健康の取り戻すために知恵を出し合い、生物多様性保全のための実践的な活動をしていくことを目的として設立されました。