「ヤマネ」の絵本を通じて、児童の環境教育に貢献
「ヤマネ・いきもの研究所」は、山梨県北杜市「市制施行16周年」を記念し、「善行表彰」を受けました。これは、ヤマネを題材にした絵本の寄贈により、子供たちの健全な教育の振興に多大な貢献をしたとの評価に対して頂いたものです。
絵本「ヤマネのマルくん南の森へ」を寄贈
2019年に設立された当団体は、市内の学童に絵本「ヤマネのマルくん南の森へ」を寄贈しています。この度は、児童の環境教育への活動が評価され、今回の受賞につながったものです。
また、一般社団法人アニマルパスウェイと野生生物の会*も、同様の貢献で同賞を表彰しました。
北杜市のシンボル・ヤマネ
国の天然記念物に指定されているヤマネは北杜市の小動物のシンボルで、北杜市全域に広く生息しています。そして、山梨県では準絶滅危惧種に指定されています。これは、生息条件の変化によっては、絶滅の危険が増すいきものであるということです。そのため、北杜市では官民連携によるヤマネの保護に取り組んでいます。
当団体は、市内の小学校にヤマネ・環境教育・生物多様性に関する出前授業を行っています。また、昨年度は二ホンヤマネ保護研究グループと共に、SDGsかるたを市内の小中高に1部づつ贈呈しています。
アニマルパスウェイと野生生物の会について
「一般社団法人 アニマルパスウェイと野生生物の会」は、樹上性の野生生物の道「アニマルパスウェイ」の設置・普及を通じて、森林の生物多様性と保全の重要性の啓発・教育を行っています。
背景と目的:企業や市民が便利に利用している道路、その交通の陰には絶滅を危惧される野生動物も少なくありません。特に余り顧みられていない樹上性野生動物についてはその対策事例が大変少ないことが国土交通省国総研のレポートなどでも知られています。まさにニホンリスやヤマネなどは知らない間に近くの森林から姿を消していることを考えると、森と森を繋ぐ歩道橋「アニマルパスウェイ」を全国に普及することが急務であり、これらに類する事例は海外でも少ないため国際発信も必要です。未来を担う子供たちに受け継ぐ努力も重要です。
二ホンヤマネ保護研究グループについて
「ニホンヤマネ保護研究グループ」は ヤマネを総合的に研究し、ヤマネを守り、森を保全し、みんなを守るために活動を行っています。
活動の目的:
- ニホンヤマネの総合的な研究を行い、世界のヤマネ科の生物学の発展に貢献。
- 国指定の天然記念物であるニホンヤマネを保護する具体策を提示。
- 森林性のヤマネの保護を通して、森林保全の具体策を提示。
- ヤマネを用いた環境教育を開発し、ヤマネの不思議さと森の大切さを伝える生物多様性保全教育を実践。
- ヤマネを通して生物多様性保全に寄与。
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