『イオンモール多摩平の森を活用した生物多様性体験』ご参加ありがとうございました
第3回体験研修「イオンモール多摩平の森を活用した生物多様性体験」を11月30日に開催しました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございます。お礼が遅くなりまして恐縮です。
このプログラムでは、3つの講義を行い、イオンモール多摩平の森の遊歩道を見学し、屋上のビオトープで生き物体験をしました。さらに、生き物体験について振り返るワークショップを開催し、グループで結果を共有しました。
今回のセミナーにおいて、会場と講演にご協力いただいたイオン株式会社とイオンモール株式会社の皆様に、心から感謝申し上げます。
ビオトープの価値 ~豊かな生物多様性の場~
「イオンモール多摩平の森」の「ビオトープ」エリアは、生物多様性を保全し、教育を行うための場所です。この場所では、企業の社会的責任を果たすだけでなく、「体験が重要であること」を実感する貴重な機会を提供することが可能です。また、ショッピングモールにある「ビオトープ」は、生物多様性を主流化するための拠点になる可能性があります。これは、「ビオトープ」が生物多様性を教育する場所であると同時に、親子などの消費者に人気のある場所になることで、ショッピングの場が生物多様性を保全し教育する場所となることが可能になるからです。
講演
講義パートでは、以下の内容がご紹介されました。
- イオンの生物多様性の基本理念やイオンモールでの植樹活動について。イオンは「ふるさとの森づくり」にこだわり、地域の自然環境を配慮し、地域のお客さまによる選定した植樹を行っています。イオンモールでは、20-30年後の野鳥の来訪などを目安に、森の成長を継続的に調査しています。また、イオンの森を構成する樹木の炭素固定量の調査や、「イオンふるさとの森」でスマホアプリを使った「いきもの調査」を開催して、環境学習を提供しています。
- イオンモール環境に配慮したモールづくりでは、丘のはらっぱビオトープがABINC認証※を受けていることを紹介しました。
- 「イオンモール多摩平の森」の環境を活かした取り組みでは、多摩平の森の文化と歴史に配慮したモールコンセプトにより、地域との調和や外装デザインにおける街並みとの自然な融合を目指し、緑あふれるコミュニティの庭としてまちの魅力を次世代に引き継ぐまちづくりに取り組んでいます。
![](https://www.yamane-ikimono.org/wp-content/uploads/2022/12/IMG_1464.jpg)
遊歩道の整備:雨の庭モデルガーデン
ABINC※とは
ABINCとは、自然と地域社会の調和を目指す企業を増やし、生物多様性環境を促進することを目的とした評価基準です。
「いきもの共生事業所認証」(ABINC認証)は、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(Association for Business Innovation in harmony with Nature and Community<略称ABINC>)による第三者評価の認証です。
セミナー講演での関連リンク
生物多様性などについての関連情報をご覧ください。
▷ イオンモール 統合報告書
https://www.aeonmall.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/00.pdf
▷ イオンサステナビリティ関連HP
https://www.aeon.info/sustainability/guidelines/
▷ イオン統合レポート
https://www.aeon.info/ir/library/aeon-report/
▷ 植樹に関する映像
https://www.aeon.info/company/message/vtr/
- 「イオンのCSV~木が育ち、人が集い、未来をつくる~」(約4分)
- 「イオン ふるさとの森」生物多様性価値の測定(約4分)
- 「イオン イオン ”森に守られたコミュニティ”」 (約6分)※映像ではいきもの調査についても公開しています
▷ イオンマガジン(いきもの共生事業所についてのご参考)
https://www.aeon.info/company/message/magazine/pdf/vol63.pdf
体験研修
体験研修では、①イオンモールの屋外遊歩道見学と生き物体験を行いました。遊歩道見学では、イオンモールのスタッフから、造成前の元の樹木を残したり、地域の環境に配慮した緑化の取り組みについて解説を受けました。②生き物体験では、屋上のビオトープで、実際に網で池の生き物を採取し、その数を調べました。水中の生き物に初めて触れた参加者は最初は怖がっていましたが、やがてヤゴの口を実際に触ってあごの飛び出しを確認したり、初めての体験に驚きの声を上げていました。ショッピングモールに隣接するコンパクトな屋上ビオトープですが、そこが多くの生き物の生息地になっていることは、当会の研究員にとっても新たな発見でした。
![](https://www.yamane-ikimono.org/wp-content/uploads/2022/12/アセット-36@2x.png)
![](https://www.yamane-ikimono.org/wp-content/uploads/2022/12/アセット-37@2x.png)
イオンモール多摩平の森のビオトープ ~ふつうの生きものの生息場所~
イオンモール多摩平の森にあるビオトープは、生き物の数やトンボの種類の多さから、豊かな生物多様性があることがわかりました。ビオトープには、アカトンボ、ギンヤンマ、ガムシなどの昆虫が生息しており、環境保全とSDGsの陸上生物への貢献を示す素晴らしい場所となっています。
- 「越冬場所」= 冬の水場 シオカラトンボ・ギンヤンマ
- 「産卵場所」 アカトンボたちの
- 「生息場所」 水生生物たち
屋外の自然を体験した後、学んだことをまとめてグループで共有し、意見交換する時間を設けました。参加者たちは異なるバックグラウンドを持っており、意見交換や交流を通じて新しい発見をし、視野を広げることができました。参加者の皆様にとって有意義な時間になったことを願っています。
これからのセミナー
【企業人のための環境セミナー2022】次回のご案内
★次回の体験研修は、2023年1月26日(木)と2月24日(金)に2回連続で開催予定です。この研修は、「持続可能な企業経営に貢献する人材」と「多様な企業人とのネットワークを構築できる人材」を育成することを目的としています。皆様の参加をお待ちしています。
〇「生物多様性・SDGs への取り組みに向けたリーダーシップ①と②」(参加費各回3,000円)
(ワンアソシエイツ及びヤマネ・いきもの研究所)
▷セミナーお申し込みはPeatixから。
▷【生物多様性・SDGs への取り組みに向けたリーダーシップ①と②】 告知ちらし
▷スケジュールは、セミナー告知ページをご覧ください。