みなさんこんにちは!
1月30日にイオンモール多摩平の森で開催された「第4回生物多様性体験セミナー」は、イオングループらの専門家による講演とビオトープでの体験学習を通じ、生物多様性の大切さを肌で感じる機会となりました。
自然とのふれあい、学びの場
イオンモール多摩平の森では、生物多様性の保全に向けた教育活動を重視しています。
私たちは、講演とビオトープでの実体験を組み合わせることで、参加者に直接的な学びの機会を提供しました。
このセミナーは、イオン株式会社とイオンモール株式会社、経団連自然協議会のご支援のもと、実現しました。
参加者の声
ビオトープでの体験は、多くの方にとって新鮮な驚きとなりました。
「ヤゴとの触れ合いや、鳥や昆虫の専門家からの生き物たちに関する説明は楽しく、興味深かった」といった感想が寄せられました。
さらに、企業の環境保全への積極的な取り組みの重要性に対する新たな理解も深まりました。



共に学び、共に成長
一般社団法人生物多様性アカデミー代表理事・東京都市大学特別教授の小堀洋美先生からは、「共に学び合うことの大切さ」や「体験を通じて心を動かすことの重要性」についてのお話がありました。
当所の湊秋作からは、参加と体感の重要性、異分野の人々の参加意義、OECMへのアプローチについての講義がありました。
これらは、私たちが次世代に残すべき貴重な教訓です。
イオングループの継続的な取り組み
イオングループは、地域と環境への尊重を基に、生物多様性の保全に向けた様々な取り組みを展開しています。イオンのサステナビリティ基本方針に沿って、「イオンふるさとの森づくり」プロジェクトが展開され、30年にわたり1200万本以上の樹木が植樹されました。ここでは、地域固有の自然環境に適した樹木の選定と多様性に富んだ植樹を実施しています。これらの取り組みは、地域社会との連携を強化し、社会的価値の創出を目指しています。さらに、企業緑地を活かして消費の場を環境教育の場へと展開し、地域の環境課題解決への貢献を目指す取り組みについても紹介されました。これは、教育を通じた地域と従業員の行動変容の促進や、地域社会との連携強化を通じて、地域のウェルビーイングの向上を目指すものです。
「イオンモール多摩平の森」では、SDGsウィークをはじめとするさまざまな環境関連イベントを通じて、来店客の環境への意識向上を図り、地域社会との結びつきを強めています。これらのイベントは、参加型であり、昨年のSDGsウィーク中の来店数の約15%増加につながるなど、大きな成果を上げています。また、ABINC認証の取得や、様々な種類の樹木、鳥類、蝶類が生息し、ビオトープの設置など、具体的な生物多様性保全活動を積極的に行っています。これらの取り組みは、地域社会との連携を強化し、社会的価値の創出を目指しています。
冬のビオトープ、生き物たちとの出会い
屋上のビオトープでは、実際に網で池の生き物を採取し、ヤゴやメダカを含む多様な生き物を観察しました。
シオカラトンボはここで越冬し、アカトンボなどは産卵場所として利用します。
小さなビオトープにも関わらず、重要な越冬場所として、豊かな生物多様性が存在していることに、多くの参加者が驚かれました。
鳥類の世界への誘い
小宮輝之氏(日本鳥類保護連盟会長及・元上野動物園長・当所理事)からの鳥類に関する講演は、猛禽類やフクロウの羽毛展示を含め、参加者に鳥類の多様性と生態系での役割についての理解を深める機会を提供しました。例えば、フクロウの風切羽が風の音を抑える事や、その形態が新幹線のパンタグラフでの騒音削減技術にどのように応用されているかについての話は興味深いものでした。さらに、鷹とフクロウの羽の違いを実際に観察したり、アカコンゴウインコの羽の細かな部分をじっくりと見ることで、参加者は鳥類の生態についてより深く学ぶことができました。
ワークショップでアイデアを形に!
ワークショップでは、環境保全や生物多様性に関する課題に対して、参加者が自らのアイデアを共有し目標を定めました。この体験を通じて、参加者は生物多様性に対する深い知識と理解を深め、事業推進へのエネルギーに変えられることを願っています。
新たな発見と学びの場
このセミナーが、生物多様性についての理解を一層深め、異なる分野の方々との交流を楽しんでいただけたことを願っています。新たな発見と学びを共に創造する場を提供できたことを嬉しく思います。