🌍経団連自然保護協議会2024年度シンポジウム参加レポート
こんにちは!
当研究所は、2024年12月3日に開催された「J-GBF 第4回 ビジネスフォーラム・経団連自然保護協議会2024年度シンポジウム」に出席しました。今回、当研究所は第2部の「企業とNGO等との交流会兼生物多様性に関するビジネスマッチング」に出展団体として参加し、ピッチセッションとブース展示を行いました。
📢熱意あふれるピッチセッション
出展団体のピッチセッションでは、当研究所の饗場葉留果が登壇しました。1分間という短い時間の中で、ヤマネの保全・教育や当研究所の活動内容を紹介。「ヤマネをフラッグシップとして森を守る」というメッセージを企業とのコラボレーション提案と共に熱意を込めてプレゼンしました。この発表後に、お問い合わせや意見交換の機会を頂きました。
🖼️出展ブースでのネットワーキング
ブース展示では、企業やNGO、行政の方々と直接交流し、活動内容を共有する貴重な機会を得ました。アニマルパスウェイや企業人向け生物多様性保全セミナーの事例を紹介しながら、具体的な連携の可能性を模索しました。このネットワーキングの場では、新たな協力関係を築くきっかけが生まれました。
🏢 背景とイベント概要
このシンポジウムは、経団連自然保護協議会と環境省が主導する「2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)」の共催で実施されました。企業、NGO、行政、研究者が一堂に会し、生物多様性保全と持続可能な社会の実現に向けた対話と連携を促進する場として位置付けられています。
🎤 第一部 シンポジウム概要
第一部では、「自然と共生する世界」に向けた企業経営の在り方や「ネイチャーポジティブ経営」による企業価値向上をテーマに、基調講演とパネルディスカッションが行われました。
議論では、生物多様性の目標設定の難しさ、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の日本での可能性、南米で進展するネイチャーファイナンス、自然価値の「見える化」に向けた挑戦などが取り上げられました。また、環境省によるネイチャーポジティブ推進のためのプラットフォーム整備や、技術革新、森林再生に関する最新の動向も共有され、非常に示唆に富む内容でした。
🤝 今後の展望
このシンポジウムで生まれたつながりやアイデアを活用し、さらに多様なプロジェクトが展開されることを期待しています。経団連自然保護協議会とJ-GBFは、今後もこうした交流の場を積極的に提供し、生物多様性保全活動を支援していく方針です。
シンポジウムの詳細については、以下のリンクをご覧ください。
▷環境省プレスリリース『2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)第4回ビジネスフォーラムの開催について』
J-GBFについて
J-GBFとは、「2030生物多様性枠組実現日本会議(Japan Business and Biodiversity Partnership for the Global Biodiversity Framework)」の略称です。これは、生物多様性の保全と持続可能な利用を目的として、2030年までに生物多様性枠組(GBF)の目標達成を支援するための日本国内のプラットフォームです。
J-GBFは、以下のような活動を通じて目標達成を目指しています:
- 生物多様性保全に関連する政策や活動の推進
- 企業やNGO、政府、研究機関など多様なステークホルダー間の連携強化
- 生物多様性に関する啓発活動や情報共有
詳しい内容については、以下の公式サイトをご確認ください:
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)とは
企業や金融機関が自然環境に関連するリスクや機会を特定、評価、報告するためのフレームワークを提供する国際的なイニシアチブです。
▷環境省プレスリリース『自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)に対する拠出について』
これからも、ヤマネ・いきもの研究所の活動にぜひご注目ください!