あけましておめでとうございます。
本年もヤマネ・いきもの研究所の活動をどうぞよろしくお願いいたします。
新年のはじめに、最近の調査と嬉しい出来事を3点ご報告します。
🗻 富士山でヤマネの「標高の垂直移動」を確認
私たちは、富士山にアニマルパスウェイを建設する取り組みの一環として、
スバルライン沿いを中心に、約4年間にわたる調査を続けてきました。
その中で、標高の高い場所から低い場所へ移動しているヤマネの個体がいることが、最近になって分かってきました。
これまで、八ヶ岳山麓の約50ヘクタールの森では、
ヤマネが水平方向に移動する様子を観察してきましたが、
今回のような標高差をともなう「垂直移動」の確認は、私たちにとっても大きな驚きでした。
詳しい解析結果については、データの整理が整い次第、改めてお知らせします。
🌿 隠岐の島のヤマネの食性が明らかに
2025年11月6日、隠岐の島で採取した1個のヤマネの糞について、
食性分析の結果が12月30日に届きました。
その結果、ヤマネがツバキ目の植物を食べていたことが明らかになりました。
この分析の詳細については、
支援者の皆さんとともに調査を行った、
隠岐の島・中条小学校の子どもたちや先生方へ、後日お届けする予定です。
なお、富士山や八ヶ岳などで調査・採取した糞の解析結果も、
2月中旬から3月初めにかけて順次明らかになる見込みです。
どうぞ楽しみにお待ちください。
📘 ジャポニカ学習ノートにヤマネが掲載!
2025年12月、ヤマネのことが紹介された「ジャポニカ学習ノート」が販売開始となりました。
表紙は2タイプあり、1つはオオカミ、もう1つはジンベエザメ。
いずれのノートにも、見開きページでヤマネの生態や冬眠について紹介されています。
研究所代表の湊は、和歌山県の山奥にある皆地小学校(全校生徒36名)で教員生活をスタートしました。
初めて担任したのは、3・4年生の複式学級。
かわいく、素直で活動的な子どもたちとともに、日曜日に全校でヤマネ調査を始めたのが原点です。
その後、約24年間にわたる教員生活の中で、授業ではいつも「ジャポニカ学習ノート」を使ってきました。
動物が紹介されているこのノートに、いつかヤマネが載ったらいいな――そんな思いを、長く抱いてきました。
それは、日本の子どもたちに、
かわいくて不思議な、森のシンボルであるヤマネの存在を知ってほしかったからです。
多くの子どもたちが日常的に使うこのノートこそ、その想いを届けるのにふさわしいと考えていました。
そして2025年12月中旬、
ヤマネが掲載されたジャポニカ学習ノートが、ついに日本中へと広がり始めました。
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本年も、調査・研究・普及・教育活動を通じて、ヤマネと森の未来を伝えていきます。
🌱 引き続き、あたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
